映画と果物をカクテルで楽しもう!
映画カクテルとは、映画をイメージして作られたカクテルのこと。中には、タイトルから浮かんだものや、映画のワンシーンにオマージュを捧げられたもの、映画のカラーを使ったものなどバリエーション豊か。私たちに多くの感動や興奮を与えてくれる映画は、どんな味わいでしょうか。
今回ご紹介するのは、地球に取り残された宇宙人「E.T.」と、子どもたちの交流を描いた名匠スティーヴン・スピルバーグによる青春映画の金字塔『E.T.』がモチーフの映画カクテル。映画のポスターにもなっている「E.T.」を乗せた自転車が満月の空を飛ぶ名シーンを再現したカクテルになっています。
淡いブルーの夜空を、そしてレモンスライスで満月を表現した一杯。ブルームーンというカクテルのアメリカの古いレシピを参考にしたカクテルです。レモンとパイナップルのバランスが絶妙で、味わいも映画のストーリーのように、甘酸っぱさを感じるジュブナイル(青少年)の味になっています。
映画カクテル『E.T.』の作り方
- ジン…30ml
- ブルーキュラソー…15ml
- パイナップルジュース…15ml
- MONINシュガーシロップ…10ml
- ソーダ…適量
- レモン…1個
1. レモンを半分にスライスし、スクイーザーなどで果汁を絞る。
レモンを半分にスライスし十字に切り込みを入れ、断面を中央の突起部分に押し当てて、内側の果肉部分を優しく揉むようにして絞ります。10~15mlほど絞ったストレート果汁は、ビーカーなどの別のグラスに入れておきましょう。
ワンポイントきれいに果汁を絞るポイントは、半分に切ったフルーツの味の部分に十字を入れること。十字を入れることで、余分な力を入れなくて済むので、苦味を出さずに果汁の美味しい部分だけを絞ることができます。
2. シェイカーにジン、ブルーキュラソー、パイナップルジュース、シュガーシロップの材料を入れる。
ジン30ml、ブルーキュラソー15ml、パイナップルジュース15ml、MONINシュガーシロップ10mlをシェイカーに入れます。シュガーシロップがない場合はガムシロップなどで代用可能です。
3. 絞ったレモンの果汁を10ml注ぐ。
4. シェイカーに氷を入れる。
5. シェイクして材料をよく混ぜ合わせる。
6. ワイングラスなどステム(脚)の長いグラスに注ぐ。
夜空をイメージしたお酒なので、ソフトドリンクやサワー類を飲むときによく使用されるグラスではなく、ワイングラスなど「ステム(脚)」があり、テーブルからお酒が注がれる本体部分までの距離があるグラスを使用しましょう。
7. 氷を入れてソーダで満たし、軽くステアする。
炭酸水を氷を避けながら注いだら、炭酸が飛びすぎないように、氷を下から上に持ち上げるイメージで優しく混ぜていきましょう。
ワンポイント冷凍庫などで作ったキューブアイスではなく、コンビニやスーパーなどで売っているサイズが大きい氷を使用しましょう。透明な氷は溶けにくくて美味しさを保てるだけでなく、今回レモンスライスで映画のワンシーンを再現する際(下記画像参照)、レモンが安定しやすくなります。
8. 最後に輪切りにしたレモンスライスを浮かべて完成!
今回映画カクテルの参照になったアメリカの古いレシピ「ブルームーン」を直訳すれば「青い月」。「めったに起こらないこと」という意味で使われることがあるこの言葉は、映画でエリオットが体験したE.T.との滅多に起きない出来事と重ね合わせることができますね。是非、映画を観ながら映画カクテルを楽しんでみてください。