鎌倉のシチリア料理店LIBERTAと八木下農園が直売所前でBBQイベントを開催

シェフとともに柑橘の可能性を探る八木下農園の休日

八木下農園の柑橘を使うレストランのひとつに、「LIBERTA(リベルタ)」というシチリア料理店がある。LIBERTAは、県内の有名シチリア料理店で修業を積んだシェフが鎌倉にオープンした店で、一般的なイタリアンとは一味違う本場の料理が評判の人気店だ。

2024年6月5日、八木下農園はLIBERTAのスタッフの方々を招き、直売所である「みかん本舗」の軒先でBBQを開催した。八木下農園の畑でとれたレモンをふんだんに使用してシチリア料理を作っていただき、出来立てのメニューを皆んなで味わうという贅沢なイベントだ。飲み物には八木下農園のストレートジュースや炭酸で割ったシロップを提供した。

レモンはシチリアの食生活に深く根付いている果物で、シチリアの人々は果汁だけでなく皮まで余すことなくレモンを使う。今回のBBQでも皮や葉まで使用する斬新な料理が提供された。

特に印象的だったのは、レモンの葉を敷きその上に生シラスをのせて炙った一品。昆布焼きのレモンバージョンといったところか。シラスを焼くだけのシンプルな料理だが、レモンの爽やかな香りをシラスがほどよく纏い、洗練された逸品に姿を変える。

さらに、葉の使い道は食材の下に敷くだけではない。自家製ソーセージはレモンの葉を上に被せてじっくり焼き上げる。仕上げにレモンの果汁をたっぷり絞り、肉の旨味を引き立たせる。

生シラスのブルスケッタは、削ったレモンの皮とオリーブオイルをたっぷりかけたイタリアンらしい一品。

新鮮な魚の腹にレモンやハーブを詰め込んで焼いた香草焼きは、爽やかな香りが魚全体から漂い一口食べるごとに食欲をそそる。

そのほかにも、かつおのアグロドルチェや、牛肉ステーキ、長ネギに豚肉を巻いたマンジャ・エ・ベーヴィなど、シチリアの風を感じる料理が数多く登場した。

生産する人の視点、料理する人の視点、食べる人の視点。BBQをしながら柑橘を多角的に捉えることで、新しい発想にも結びつく。最近、八木下農園の畑を訪れるシェフや飲食店が増えているという。八木下農園の柑橘が一流の料理を生み出してきたのは、積極的にシェフたちを畑に招き密にコミュニケーションをとってきたからなのかもしれない。

Information

LIBERTA
住所:鎌倉市由比ガ浜1-1-1
営業時間:12:00-14:00 / 18:00-20:00
定休日:毎週火曜日(不定休あり)
Instagram:https://www.instagram.com/liberta_kamakura/
TEL:0467-33-5582

かなえ

かなえ

1999年生まれ、岡山県出身。映画・ドラマなどの最新エンタメ情報サイトで企画・編集・ライティングを経験した後、神奈川県小田原市へ移り住む。すべての映画と、ほとんどの音楽と、ほとんどの本と、すべてのお酒が好き。星が綺麗な冬の夜も好き。

関連記事