グレープフルーツ・ジュースの爽やかな酸味と、塩がアクセントの定番カクテル「ソルティ・ドッグ」。名前の由来は、イギリス海軍の甲板員。このカクテルは、太陽のもとで潮風を受け、汗まみれで仕事する甲板員を表現したとも言われています。
また、イギリス海軍からお酒(ジン)が支給され、壊血病を防ぐために、柑橘のジュースを一緒に飲むことが推奨されていたことが始まりとも言われています。
今回はそんな背景を持つソルティドッグを、夏の到来を知らせてくれる初夏が旬の果物「宿毛小夏(小夏・ニューサマーオレンジの品種名)」を使ってカクテルにしていきたいと思います。塩のしょっぱさと、宿毛小夏の甘味と酸味が調和して、夏を感じる仕上がりになっていますので、ぜひおうちで大切な人と一緒にお楽しみください。
宿毛小夏のソルティ・ドッグの作り方
- ジン…30ml
- 宿毛小夏…1個
- 塩…ひとつまみ
Amazonリンク(PR):本レシピでは、Amazonで購入した「Iwataniクラッシュミキサー」を使用しています。
1. 宿毛小夏の皮をりんごのようにむく。
宿毛小夏の黄色い皮をりんごのように薄くむいていきます。宿毛小夏の白いワタ(アルベド)は、やや甘く、苦みもないため、そのまま使用します。
ワンポイント果皮の内側に張り付く白い部分は「アルベド」と言い、柑橘の皮を剥くときに爪先にくっついてしまったりすることから嫌われがちですが、栄養分がたくさん含まれています。特に宿毛小夏は、その「アルベド」に甘さが含まれ苦味がないのが特徴的なので、ぜひそのまま「アルベド」と一緒に食べてみてください。
2. カットしてブレンダーに入れる。
小さいサイズにカットし、皮をむいた小夏をブレンダー(ミキサー)容器に入れていきます。
3. ジンを30mlを入れる。
ソルティ・ドッグのスタンダードレシピではウォッカを使うレシピですが、今回はオールドスタイル、つまり伝統的なスタイルで、ウォッカでなくジンを使います。ジンは、柑橘系フルーツとは抜群の相性力を持つため、今回の小夏の独特な風味を引き立ててくれます。
4. 塩をひと摘み入れる。
親指と人差し指で軽くつまむほど少量の塩を合わせて入れます。
5. ブレンダーで混ぜる。
小夏を細かく砕き、よく材料を混ぜ合わせてください。
6. グラスに氷を入れる。
7. お好みで、皮を剥いた際の余った皮を飾りで入れる。
柑橘の魅力は、全て使えること。皮を剥く際に余った皮をグラスに入れて、飾り付けをします。このプラスの作業が、印象的で周りから「おっ!」と思われるデコレーションになります。今回は螺旋状にカットした宿毛小夏の皮を飾っています。
フルーツの皮の装飾は上級者向けに思えますが、一度覚えてしまえば誰でも簡単にできるものが多いのでぜひ色々お試しください。
8. ブレンドした材料をグラスに注いで完成!
最後にブレンダーで混ぜたカクテルをグラスに注いで完成です。