初夏から夏にかけて収穫できる黄色くて大きな柑橘・河内晩柑(かわちばんかん)。“美生柑”や、“和製グレープフルーツ”の名称でも親しまれている河内晩柑は、グレープフルーツのような苦味はなく爽やかな甘さが特徴的です。また、果汁がたっぷり詰まっていて、さっぱりたした味わいがおすすめです。
今回はそんな河内晩柑の果汁をたっぷりと使用したカクテルレシピを紹介します。夏の暑い夜を忘れさせてくれる、爽やかな喉越しが感じられる一杯になっていますので、是非お楽しみください。
河内晩柑を使った柑橘カクテルの作り方
- 河内晩柑(美生柑)…1/2個
- コアントロー…30ml
- トニックウォーター…90ml
- ミントの葉…7~10枚程度
1. 河内晩柑(美生柑)の皮を剥く。
河内晩柑の皮を剥いていきます。河内晩柑は皮に厚みがありますが、やわらかいので手で簡単にむくことができます。ナイフで切り込みを入れておくと、さらに剥きやすいです。
ワンポイント皮の内側にある白いふかふかした部分は「アルベド」と言い、河内晩柑の「アルベド」は、ふわっとした舌触りに、ほのかな苦味と甘み、豊富な栄養分が特徴です。しかし、カクテルにするときは苦味になってしまいますので、できるだけ白い部分は剥がして使用することをオススメします。とても柔らかいので簡単に剥がすことができます。
2. 角切りにした河内晩柑(美生柑)1/2個をグラスに入れる。
河内晩柑を小さいサイズにカットし、グラスに入れます。果汁が豊富なので小さくカットする時に、果汁が漏れることもあるので、こぼしすぎないように注意してください。
3. ミントをひとつまみ入れる。
お好みのミントの葉を7~10枚くらい取り出し、グラスに入れます。
4. コアントローを30ml入れる。
オレンジの香りと、控えめながらもまろやかな甘さが特徴のリキュール「コアントロー」を30ml入れます。コアントローには元々オレンジの香りがついていることもあり、柑橘系のものととても相性がいいお酒です。今回使用した河内晩柑ともピッタリとマッチします。
(河内晩柑の代わりにレモンのような香酸柑橘を使ってみても、コアントローとの相性が最高にいいので、色々アレンジしてみてください!)
5. すりこぎなどで軽く潰す。
河内晩柑とミントを潰す時は、あまりグリグリとやりすぎると苦くなるので、フレッシュな果汁を出す(上からぎゅっと押しつぶす)イメージで潰していきましょう。
6. クラッシュアイスを入れる。
7. トニックウォーターで満たして、軽くかき混ぜる。
トニックウォーターで満たして、材料を混ぜ合わせていきます。下の方に果汁やミントが溜まっているので、下の液体を持ち上げるイメージで「ガチャガチャ」と混ぜていきましょう。
8. お好みでミントなどを飾って完成!
最後にお好みでミントやピールなどで飾り付けをして完成です。
ワンポイントピールとは「皮」のこと。カクテルでは、グラスから少し離れたところから絞り香りをつけることをいいます。河内晩柑の「アルベド(広いわたの部分)」はとても柔らかく、簡単に皮を剥くことも、皮の部分だけを切ることもできます。皮を剥いた際に余った部分も美味しく使うことができるのが柑橘、特に河内晩柑の魅力なので、最後まで残すことなく堪能してくれたら嬉しいです。